こんにちは。カノンです。
今日はまた、とってもステキな韓国の絵本をご紹介します。
原題は만희네 집(マンフィネ チプ)で、
日本では 「マンヒのいえ」と翻訳されています。
만희(マンフィ)は登場人物の男の子の名前。
네(ネ)は、~の家 という意味。
집(チプ)は家です。
만희네(マンフィネ)だけでも、「マンヒのうち 」という意味
があります。じゃあ집と네のニュアンスの違いは何かというと
、네というのは、暮らす箱としての家というより、
その家庭のあり方を表しています。日本語であえていうなら、
「カノンっちってさ~いつも金曜カレーだよな」
という感じで、カノン家の暮らしのスタイルを含むニュアンスが
あるのです。それに対して집というのは言葉通り、家のこと
ですね。
この本は、韓国の一昔前、当たり前のようにあった一つの
家庭、家の様子がとってもとっても美しくかわいい絵で
描かれています。韓国の家の様子が細かに表現されていて、
日本とは違う、お隣の国の姿を知ることができます。
ただですね、この本を見ながら間違ってはいけないのは、
あくまで一昔前の韓国の様子が描かれているのであって、
現代では多数はの暮らしの様子ではない、というところです。
ある絵本サイトの解説には、「韓国の今の子どもたちのくらしが描かれている」
とありましたが、ところどころに出てくる家具や、生活のスタイルは
現代でも見られる部分は少なくないものの、既に韓国はアパート社会
です。暮らす空間の構造も、子どもたちの生活スタイルも、家族のあり方も
一昔のそれとは随分違います。絵本のように、たとえ昔ながらの
一軒屋であっても、庭にオンギ(壺)を並べて、自家製の食べ物や
ソースなどを作っている家庭も少数派となりました。
ただ、伝統的な韓国の家と、その暮らしを知るにはとても
良い本なので、機会があれば是非読んでみてください。
韓国語版、日本語版、両方揃えて韓国語学習に役立ててみるのも
いですね^^