ハングルと日常

ハングルキーワードから綴るささやかなエッセイ

韓国の絵本:学校へ行く日

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もう何度かおすすめ絵本をご紹介してきましたが、

今日の↑は、めちゃめちゃ気にいっている1冊です。

 

図書館で何度か読んだことがあったものの、

どうしても手元に一冊置いておきたくて

結局購入しました。

 

학교 가는 날(ハッキョ カヌン ナル)

というタイトルの本で、

학교学校

가는は原型は가다で、行くという意味。

가는 날で行く日となります。

つまり直訳すると、学校へ行く日

とか、学校に行く日

となります。

学校、か、学校か、は

個人的にはストーリーを読んだ印象で

あえて学校へ行く日としたいかな、

と。

 

物語のはじまりは、구동준(ク・ドンジュン)少年と

김지윤(キム・ジユン)少女が、小学校の

入学通知を受け取るところから始まります。

二人がその日あった出来事を日記として

書き綴っていく、というスタイルで物語は

進んでいきます。

 

日本は入学通知は郵便で届きますが、

韓国では、担当者が直接家までやってきて

渡されます。

 

この二人が生きる時代は違います。

けれどどちらも、

幼稚園生から、小学生になるまでの間、

二人がどう過ごすかが、短かいけれど、

上手く表現されています。韓国の各時代の

等身大の子どもたちがまさにそうであるように。

 

そうして二人は小学校に入学します。

先生はどんな人だろう。

どうしよう、なんだか怖そう......。

先生に対する期待や失望など、小学生ならではの

視点も面白く、自分が子どものころの気持ちが

思い出されたりもしますよ。

 

この絵本がすばらしいのは、短文ながら子ども

の気持ちや暮らしの様子まで描写されている

ことだけでなく、絵を見ることで、各時代の

家庭の様子、学校の様子がよくわかること。

 

韓国の小学校の教室にどんなものが置かれて

いるか、なんてことも、そっくりそのまま

描かれています。日本の小学校と違うところが

発見できると思いますよ。

 

そして、最後の最後、

구동준(ク・ドンジュン)少年と

김지윤(キム・ジユン)少女の関係が分かります。

 

おお!と思いましたねえ。^^

このラストがすばらしい。

 

ネタバレはだめですから(笑)これ以上は

書けませんが、この本一冊を通して、

自分自身、時代の流れに溶け込んで

楽しめます。

 

著者の송언(ソンオン)さんは、

現役の小学校の先生です。

絵を描いた김동수(キム・ドンス)さんは、

以前このブログでも紹介した

かぜひいちゃった日

著者でもあります。日記スタイルという

ところも同じですね。

 

 

はっきり言って、この絵本、

 

オススメです!

 

では、また^^

 

<DATA>

■학교 가는 날/学校へ行く日

著者:송언(ソンオン)

絵:김동수(キム・ドンス)

出版社:보림출판사

参考価格:1万1000ウォン

高麗書店さんでも取り扱いがあるようですね。

韓国では、大型書店で購入可。

 

 

kanon758.hatenablog.com

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